✶\グランドセイコーの歴史/✶
2019年03月05日

✶\グランドセイコーの歴史/✶


1960年の初代グランドセイコー以来、50年に亘り実用時計の最高峰を目指し挑戦を続けてきたグランドセイコー。
歴代モデルの志を現在のグランドセイコーも受け継いでいます。

【グランドセイコー歴史 1960年〜1972年】

1960年初代グランドセイコーから1972年モデル(全モデルではありませんが)までを案内いたします。

発売当初から高水準の時計であることがおわかりいただけるかと思います。ご販売できる商品はありませんので画像をお楽しみください。1960年、クラウンをベースとして特別調整および仕上技術が施された「グランドセイコー」が発売。No3180は総金張りケースで2万5000円。当時の大卒初任給の二倍という高級品でした。ここからグランドセイコーの歴史がスタートしました。

★グランドセイコーの歴史-グランドセイコーの誕生★

初代GS1960年モデル
初代グランドセイコー 1960年


■キャリバーNo:3180
■手巻・25石
初代グランドセイコー。「スイスの最高級品へ挑戦する国産最高級品」として、当時のスイス・クロノメーター優秀規格と同一の社内検定を行い、これに合格したものが歩度証明書付きで発売された。ケースは80マイクロメートルの総金張り仕上げ。

GSセルフデーター1964年
グランドセイコーセルフデーター 1964年


■キャリバーNo:5722
■手巻・35石
カレンダー機能が搭載され、防水性能も50メートル防水となり、より実用性能が向上したモデル。ケースがステンレス製になり、12時位置にSEIKO、6時位置にGrand Seikoロゴが配置された。

GS初の自動巻モデル1966年
62グランドセイコー 1966年


■キャリバーNo:6245・6246
■自動巻・35石
グランドセイコー初の自動巻モデル。自動巻(りゅうずを巻く必要がない)であることをデザイン上で強調するために、りゅうずを4時の位置に目立たぬように配置しているのが特徴。

GS44GS1967年
44グランドセイコー 1967年


■キャリバーNo:4420
■手巻・27石
第二精工舎(現セイコーインスツル)製造として初めてのグランドセイコー。GSとしての高性能はもちろん、現代のGSまで連綿と受け継がれている「セイコースタイル」の外装デザインを確立した意義深いモデル。

19GS女性用10振動モデル1968年
19グランドセイコー 1968年


■キャリバーNo:1964
■手巻・23石
女性用の小型、10振動ムーブメントを搭載。世界で初めて発売された女性用10振動腕時計に搭載された「キャリバー 1944」をベースに、セイコーの技術陣がさらに精度、品質の追求を行い開発した。

45GS手巻き10振動モデル1968年
45グランドセイコー 1968年


■キャリバーNo:4520・4522
■手巻・25石
自動巻の61GSに続いて発売された、手巻10振動モデル。従来の手巻の57系GS、44系GSに比べてより薄型のムーブメントサイズ。自動巻の61GSと同様、姿勢差や外乱の影響などに対してもより安定した高精度を実現した。日付つきモデルには、瞬間日送り機構が搭載されていた。

61GS自動巻10振動モデル
61グランドセイコー 1968年


■キャリバーNo:6145・6146
■自動巻・25石
国産初の自動巻10振動モデル。10振動により等時性に優れ、姿勢差や外乱の影響などに対してもより安定した高精度を実現可能になった。自動巻の巻上げ方式はセイコー独自のマジックレバー方式を採用。当時のセイコーの最高峰モデルとして発売された。

45GS1969年VFAモデル
45グランドセイコー V.F.A. 1969年


■キャリバーNo:4580
■手巻・25石
V.F.A.とは「Very Fine Adjusted」の略。精度が月差±1分以内という、機械式腕時計としての正確さを極限まで追求した超高精度モデル。「グランドセイコー特別調整品」と名付けられて発売された。

61GS1969年VFAモデル
61グランドセイコー V.F.A. 1969年


■キャリバーNo:6185・6186
■自動巻・25石
V.F.A.とは「Very Fine Adjusted」の略。精度が月差±1分以内という、機械式腕時計としての正確さを極限まで追求した超高精度モデル。「グランドセイコー特別調整品」と名付けられて発売された。

56GS1970年モデル
56グランドセイコー 1970年


■キャリバーNo:5641・5645・5646
■自動巻・25石
消費の多様化の時代を迎えつつあり、軽く、薄く、小さく、使いやすいものが求められるようになってきていた。そういった時代の要請にこたえるべく、高精度な自動巻でありながら薄型化(ムーブメント厚さ:4.5mm)を実現し、手首に軽くフィットする端正なデザインでまとめられたモデル。

1970年:グランドセイコースペシャル

当時のGS規格よりもさらに厳しい精度基準*を課したグランドセイコースペシャル。自動巻・10振動の61GSをさらに入念に仕上げたもので、精度、デザインともにセイコーの最高峰の高級腕時計として発売された。

*平均日差+3秒~-3秒、最大姿勢偏差7.0秒以下など。

19GS婦人用1972年VFAモデル
19グランドセイコー V.F.A. 1972年


■キャリバーNo:1984
■手巻・23石
女性用機械式腕時計としての精度の極限を求めて、極めて精密な調整を行い月差±2分を実現。女性用としては最高水準を達成した画期的モデル。

【グランドセイコーの歴史-グランドセイコーの復活】

1988年から1998年まで。

クオーツ腕時計の発売により最高精度腕時計の座を譲ったグランドセイコーは、1970年代初めに一度生産を中止しましたが、
1988年に高精度クオーツムーブメントを搭載して復活。
1993年には「世界最高峰のクオーツ」9Fを開発。1998年には完全新設計の機械式9Sムーブメントを搭載し、
実用腕時計の最高峰として完全復活を果たしました。


1988年:95GS
クオーツを搭載して復活したグランドセイコー。
当時の年差クオーツムーブメントに使われていた水晶振動子よりも耐温度特性などに優れた高品質(年差±10秒)の水晶振動子を採用した9581、9587ムーブメントを搭載し、発売された。


1993年:9F8系GS
「クオーツを超えたクオーツ」。腕時計の本質を追求し、従来のクオーツでは実現不可能だった、
「バッククラッシュオートアジャスト機構」「ツインパルス制御モーター」「瞬間日送り機構」数々の新機軸を開発、搭載した。


1998年:9S5系GS

歴史と伝統に先進技術が融合。スイス・クロノメーター検定を超える新GS規格のもと、

24年振りに復活した機械式グランドセイコー。

歴史的メカニカルモデル(SBGR001,003等)

2000年から現在まで。

伝統に立脚しながらグランドセイコーの新境地を切り開いたメカニカルGMT。

ぜんまい駆動でありながらクオーツと同等の高精度を実現した独創の機構スプリングドライブ。

ぜんまい駆動のクロノグラフの中で最も正確で信頼性の高いクロノグラフを目指して開発されたスプリングドライブクロノグラフ。

動力ぜんまいやひげぜんまいの素材から新規開発をし、41年振りに新規開発を成し遂げたハイビート36000など、腕時計の原点と頂点を同時に目指すグランドセイコーの挑戦に終わりはありません。

【2000年から現在まで】

伝統に立脚しながらグランドセイコーの新境地を切り開いたメカニカルGMT。
ぜんまい駆動でありながらクオーツと同等の高精度を実現した独創の機構スプリングドライブ。
ぜんまい駆動のクロノグラフの中で最も正確で信頼性の高いクロノグラフを目指して開発されたスプリングドライブクロノグラフ。
動力ぜんまいやひげぜんまいの素材から新規開発をし、41年振りに新規開発を成し遂げたハイビート36000など、腕時計の原点と頂点を同時に目指すグランドセイコーの挑戦に終わりはありません。


2002年:メカニカルGMT誕生。
グランドセイコーとして初めての「4本目の針(=GMT針)」を持つモデルとして誕生。
伝統の「セイコースタイル」デザインをアクティブに進化させながら、ダイヤルの仕上げには伝統の「砥石目仕上げ」を復活させるなど、21世紀のグランドセイコーの飛躍の礎とも言えるモデル。



2004年:9R6系GS
世界唯一の機構、スプリングドライブ。
ぜんまいのほどける力を水晶振動子が正確に制御する独創の機構、自動巻
スプリングドライブを搭載。
ぜんまいの力で駆動しながら、クオーツと同等の高精度(平均月差±15秒、日差±1秒相当)を実現。



2007年:9R8系GS
スプリングドライブクロノグラフ。
駆動方式は「スプリングドライブ」、動力伝達方式は「垂直クラッチ方式」。
ぜんまいで駆動するクロノグラフの中で、最も正確で信頼性の高いクロノグラフを作り出したいという思いから開発された。



2009年:9S8系GS
41年振りの高精度自動巻10振動。
グランドセイコーのために41年振りに開発された自動巻10振動ムーブメントを搭載。
「動力ぜんまい」、「ひげぜんまい」というパーツをともに素材から開発し、新設計の脱進機を搭載した最新型ハイビート。



2010年:9S6系GS
従来の9S5系機械式モデルを、3日間持続に。さらに、ひげぜんまいと脱進機も最新の素材、製法を採用し、
実使用時の精度の安定性がより向上した。


グランドセイコーは2016年に誕生から56年を迎えます。グランドセイコーの56年は、腕時計の原点と頂点を同時に究めようとしてきた56年でもあります。
時は移り、テクノロジーは飛躍的に進化しましたが、グランドセイコーに込められた挑戦する精神は、少しも 変わっていません。
これまでの年月も、そして、これからもずっと。