◆*.休売が決定。サントリーウイスキー響17年.*◆
2018年05月15日

◆*.休売が決定。サントリーウイスキー響17年.*◆

響17

蒸留所・・・山崎蒸留所・白州蒸留所・サングレイン知多蒸溜所(サントリー)

熟成年数・・・17年

熟成樽・・・ミズナラ樽も使用

アルコール度数・・・43 %

ー サントリーウイスキーの歴史 ー

サントリーでは、山崎を「水生野」(みなせの)と呼ばれた名水の地だとしている(近くの水無瀬神宮には名水百選にも選ばれた離宮の水が湧き出ているように古くから名水の地として有名である)。また、山崎はかつて千利休が茶室を設けた場所であり、水質の良さと3つの川(宇治川、木津川、桂川)が合流するために霧が立ち込めている立地がウイスキーづくりに適しているとされる。この山崎の地に、1923年、寿屋(現・サントリーホールディングス)によって日本初のモルトウイスキー蒸留所として開設された。寿屋創業者・当時の社長である鳥井信治郎は、本格的なウイスキー製造を目指し、蒸溜所開設を企画し、1923年、スコッチ・ウイスキーの本場スコットランドでウイスキー製造を学んだ竹鶴政孝を招聘、山崎蒸溜所長に任じたのである。この際、竹鶴は日本におけるウィスキーづくりの好適地は北海道であることを訴えるが、鳥井は輸送コストがかかることに加え、工場見学を消費者にしてもらうことを考えていたため、工場の位置だけは京阪神付近の交通の便が良い所で良い水のある場所にするように命じ、それ以外のことは竹鶴に任せたとされる。竹鶴時代の1929年に、山崎蒸溜所は日本初のウイスキー(ジャパニーズウイスキー)「白札」を製造・出荷した。竹鶴は10年の契約期間が終了した際、鳥井との基本的な方向性の違い(竹鶴は経営的には不利でも北海道に蒸溜所を作りたかったことなど)もあり契約を更新せず寿屋を退社し、北海道余市郡余市町に大日本果汁(のちのニッカウヰスキー)を興している。 山崎蒸溜所建設の準備資料や設計図「壽屋スコッチウヰスキー醸造工場設計図」は、初代所長・竹鶴政孝の遺品中に発見され余市蒸留所のウイスキー博物館で展示されている。

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京都郊外の山崎の地に1923年、壽屋の蒸留所が建造されました。
ウィスキーの品質は、産地の豊かな自然と水こそが重要である、と学んだ創業者は、多くの候補の中から山崎の地を生産拠点に選んだのです。のちに、ウィスキー響が誕生する。

ー 創業90周年記念製品 「響17年」誕生 ー

サントリー創業90年の1989年、高級ブレンデッドウィスキー『響17年』がついに発売。
鳥井信治郎が磨き上げた香味が凝縮されていました。サントリーの原酒が美しく響き合った、ジャパニーズブレンデッドの誇りが香り立つ一瓶となりました。

ー 「サントリーウイスキー響」のデザイン ー

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「サントリーウイスキー響」のラベルは、約1500年の歴史をもつ越前和紙を使用しています。これは和紙デザイナー、堀木エリ子氏がプロデュースしたものです。そしてこの和紙ラベルに書かれた「響」の文字は、書家・荻野丹雪氏によるもの。ボトルネックには、「深紫(こきむらさき)」の帯が巻かれています。このように「サントリーウイスキー響」の和紙ラベル、文字、色とともに、日本人が受け継いできた伝統、美、ものづくり精神が宿っているのです。

ー 「サントリーウイスキー響」の受賞歴 ー

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「サントリーウイスキー響」の誕生から15年、2004年に開催された世界の酒類コンペティションISCにて、「響30年」が最高賞を受賞。このコンペティションは、数多くのコンペティションのなかでも、最も権威のあるものだったため、この「サントリーウイスキー響」の受賞は、世界のウイスキー好きの方々を驚かせました。その後、2008年まで「響30年」が3年連続4回目の「トロフィー」を獲得。このコンペティション創設以来の快挙となり、「サントリーウイスキー響」の名前は世界中に響き渡ることになります。2015年には「響21年」も3年連続で受賞、「響17年」も金賞を受賞。

ー サントリー「白州12年」「響17年」販売休止へ ー

既に多方面から伝え聞いているだけでなく、2018年6月に響17年と白州12年が休売となります。
本日、日経新聞やYahoo!ニュースに休売情報が掲載され、いよいよ本格的な休売とラインナップ整理へのカウントダウンが始まったなという状況です。サントリーHD広報部によると販売休止の理由は、国内でウイスキー人気が高まったのに伴い、両商品の需要が想定を超えて拡大してしまったため。「白州12年」は最低12年以上、「響17年」は最低17年以上寝かせた原酒を使用する商品ですが、当時見込んでいた生産数量と実際の需要が見合わなくなり、熟成させた原酒が不足して製造が困難になってしまったといいます。販売休止は在庫がなくなり次第で、「白州12年」は6月頃から、「響17年」は9月頃からになる見通し。再開時期は現時点では未定。「白州18年」「響21年」など同じブランド内でより熟成した原酒を使った商品、「角瓶」「ジムビーム」など他のウイスキー商品については販売休止の予定はありません。サントリースピリッツではウイスキーの需要が今後も増えていくと予想しており、原酒を熟成する樽の貯蔵能力を拡大するなど設備投資していく予定だとのことです。